基本的欲求を満たさないと幸せを感じることはできない

2019年5月24日 心と潜在意識

主体性を高めていくうえで、人間には5つの基本的欲求があると言われています。

 

基本的欲求とは

誰もが生まれながらもっていて、それを満たさないと幸せに感じることができない欲求

 

1、自由の欲求

自分の感情のままに物事を選びたい、誘導や強制をされたくない

 

2、楽しみの欲求

楽しいことをしたい、好奇心や関心を充したい

 

3、力の欲求

認められたい、達成したい、競争に勝ちたい、自分を正当化したい、力を誇示する

 

4、生存の欲求

身の安全を守りたい、健康でありたい、安心感を確保したい

 

5、愛や所属の欲求

人を愛したい、愛されたい、仲間の一員でありたい、所属したい

 

これらは誰にとっても大切なものです。

 

人間関係において、自分か相手のどちらかの基本的欲求が満たされてない場合、その方との人間関係がうまくいかなくなります。

 

人間関係がうまくいかない根本的な原因は、相手を変えようとすることです。

 

他人を変えようとすることは、自分の欲求を満たすために、相手の欲求を抑えつけてしまう行動です。

 

一時的にうまくいくことはあっても、長期的にはうまくいかなくなることがほとんどです。

一定期間は我慢して抑えつけることができますが、抑え続けることはなかなか難しいです。

 

少し考えて欲しいことがあります。

自分の欲求を満たす時に相手のどんな欲求を抑えつけていますか?

例えば、自分の自由な欲求を満たすために、相手の自由な欲求を押さ付けてしまったり。

自分の安心感を確保するために、相手の自由に物事を選ぶことを抑えつけてしまったり。

自分の力の欲求を満たすために、相手の力の欲求を抑えつけてしまう。

 

その自分の欲求を満たす為に、相手を変えようとしてしまっている

7つの致命的習慣

 

1、批判する

あなたは◯◯な人間だな、だから仕事もできないのだ

 

2、責める

自分がストレスをためてるのはあなたのせいだ

 

3、文句を言う

きみが手伝ってくれないからこんなに大変じゃないか

 

4、説教する

その考えは今は古いから通用しないよ 正論をいう

 

5、脅す

何かやってくれないなら私もなにもやらないよ

あなたがいま勉強しないと、大人になって困ることになるのはあなたよ

 

6、罰する

変わってくれない相手に対しての対抗処置

口をきかないとか、不機嫌になるとか、楽しみをとりあげるとか

 

7、褒美で釣る

これをやってくれたらあなたの給料をあげてあげるとか

 

 これらは一見良さそうにみえても致命的習慣になります。

 

日常的にやっている方は多いと思います。

これらのやり方は逆効果になるのです。

一時的にうまくいっているようにみえても、長い目でみるとうまくいかなくなっていきます。

こういったやり方、外的コントロールは人間関係を悪化させます。

これらの7つの致命的習慣の共通点はこちらの思い通りに相手を変えようとしているということです。

WINWINの関係にはなりません。

 

この7つの致命的習慣から脱するためには、自分にできる最善のことは何か?にフォーカスすることです。

それをづつけていくと、自分に今できることは何かがだんだんとみえてきます。

主体的な態度であり、主体的な生き方になります。

 

相手との間で問題が起きた場合は、相手のことを変えようとせず、相手の話をまず聞いてあげてください。

相手の欲求を尊重しながら、自分の欲求も大切にしたいと相手に伝えて、お互いの欲求を満たす方法を友好的に話し合って、だんだん歩み寄っていただくと良いと思います。

 

言葉でいうのは簡単ですが、実際には簡単ではないです。

ただ、こういった選択も可能になります。

 

主体的になれない場面は仕事でも家庭でも必ずあります。

相手をコントロールしてしまうこともあります。

そういった時も自分を責める必要はありません。

自分の現在的から一歩一歩成長していくことを楽しむことが大切になります。

 

自分の基本的欲求が満たされた世界を、上質世界といいます。

 

心の中にあるイメージ写真のようなものです。

どのような方法で欲求を満たしたいか?

どのような経験をしたいか?

一緒にいたいのは誰か?

何を所有したいのか?

どんな価値観を満たしたいのか?

こうゆうことがイメージ写真に描かれています。

 

この上質世界は人それぞれ全く違います。

ところが自分の上質世界を参考にして相手をみてしまいます。

ですが、相手は自分とは全く違う上質世界をもっています。

相手の欲求が満たされているかは、相手にしかわからないのです。

 

相手のことは変えることはできないのですが、変えようとしてしまいがちです。

自分が正しいと思う方向に相手を導くのは良いことだと思っています。

この思い込みこそが人間関係を悪くする原因です。

 

自分が信じる正しさは自分の上質世界から生まれてきたものです。

その正しさは違う上質世界をもつ相手に適応できないものです。

 

相手と自分は違う人間なんだとわかることが自律的、主体性に生きることができます。

 

自分の上質世界はどんなものか書き出してみることをおすすめします。

 

相手を変えようとすることをやめて、自分がどうするのが最善かを考える。

 

相手の欲求を抑えることなく、自分の欲求を満たす為にはどうすれば良いのか?

自分と相手の欲求を共に満たす為にはどうすべきか?

 

注意点は自分は変わろうと思っているから、相手にも変わってもらいたいと思うことです。

意識を全て自分の選択にフォーカスすることが肝心です。