遺伝子のスイッチをオンにする方法

2019年5月13日 心と潜在意識

生命には自分の持つ可能性を全部オンにしないと対処できないことがあります。

飢餓状態は生命の危機なので、全部の遺伝子がスイッチオンになるのです。

 

ゴキブリもたたくと死んだまねをします。

そんな知恵は教育によって身につけたわけではありませんから、たたかれた瞬間に遺伝子のスイッチが自動的にオン担ったのだと思います。

このケースのように、動物は何かの遺伝子がオンになったとしか思えないような才能を発揮することがあります。

犬だって、水に落ちたとき、教えていないのにおぼれません。

水に落ちなければ遺伝子のスイッチはオンになりませんが、水に落ちたらその瞬間にオンになって泳ぎ出すのです。

 

遺伝子のスイッチがオンになる条件は2つ考えられます。

1つは良い環境で素晴らしい人に出会うこと。

1流の人物はスイッチがオンになっている状態が多いので、一流の人物と触れ合ってまねをすると、自分もオンになりやすい。

もう1つは追い込まれること。

その経験は、実は誰もが何かしらもっていると思います。

 

たとえば、試験直後になったら異常に力が発揮できたとか、練習のときにはできなかった動きが試合になったらできた。

あるいは「火事場のバカ力」という言葉があるように、自分の子供が病気になったときに、助けようとして、ものすごい勢いであちこちに運んだ。

そんなとき、人間業とは思えない力を出す母親もいます。

 

その一方で、不安にはだんだん温められるという性質があり、これが厄介です。

 

熱湯状態なら遺伝子のスイッチがすぐにオンになってバーンと抜け出せるのに、ぬるま湯を経てだんだん温められると、遺伝子のスイッチがオンにならず、いつの間にか茹で上がってしまうこともあります。

それが不安に特有の、ある種、むしばんでくるような性質です。

退屈さだったり、虚しさのようなものだったり、さらには、どうでもいいやという気持ちや希望のなさのようなものだったりもします。

 

火事なら真っ先に逃げ出すような人でも、自殺することがあります。

それを考えると、不安を直接的な危機状況に変え、遺伝子のスイッチがオンになるのを待つ方が、その対処法としてはいいと思います。

自分自身をもっと現実的な目に見える危機へと追い込んでいく。

これでスイッチが入ります。

 

追い込まれる前にそれに気づいてあげるといいかもしれませんね。